家具ブランド「少年と木」が紡ぐ、日常の中のロマン
皆さんの日常における憩いの場はどこでしょうか?自分に合った休息をとるだけで、日々の活力が変わってくるものです。ここでは、予期せぬ危機を経験し、ひたすら休息を求めて旅立った先でインスピレーションを得て、クラウドファンディングを成功させた家具ブランド「少年と木」のキム・ヨンソク代表のストーリーをご紹介します。
ブランドを守る困難な過程の中でも揺るがなかったキム・ヨンソク代表の信念と仲間への愛情、クラウドファンディングを通じたサポーターとの関係構築まで。共に歩んだからこそ可能だった「少年と木」の成長ストーリーをご紹介します。
#Furniture_Studio
「少年と木」のロマン
こんにちは。温かみのある色と素材で日常のロマンを伝える、家具ブランド「少年と木」を運営するキム・ヨンソクです。私たちは家具製作に必要なすべての工程を自社で運営し、家具を作っています。お客様がリーズナブルな価格で良質な無垢材の家具を手に入れられるよう、木材の選定から加工、裁断、仕上げ、そしてお届けまで、すべて自社で行っています。

これまで木工の仕事をしてきて残念に思っていたのは、実力のある技術者は多いのに、製品を適切に紹介・販売する場所が不足しているということでした。最近では、優れたサービスを構築するだけでなく、消費者に 私たちの製品と価値をしっかりと伝えることことも重要な時代ですよね。そこで私たちは主にインスタグラムやブログなどを通じて家具を紹介し、金浦(キムポ)に工房兼カフェとショールームを運営しながら、お客様が家具を直接体験できるようサポートしています。家具に込めた私たちの真心を、様々なルートで伝えているブランドだと考えていただければ幸いです。

「少年と木」は設立から約5年になりますが、その間、私たちが伝えたいメッセージは「ロマン」でした。最近はコロナ禍で大変ですが、実はそれ以前も決して楽な世の中ではありませんでしたよね。 それぞれ辛い一日があるでしょうが、そんな時、家という空間が唯一の安らぎの場になると考えました。テーブルに座って食事をし、椅子に座って話をしながらお茶を飲むといった日常の行動が、私たちの家具を通じてロマンチックに感じられるなら、家はこれ以上ないほど素晴らしい安らぎの場になるはずだと考えたのです。だからこそ、私たちは手作りした家具に「ロマン」というメッセージを込めてお届けしています。
#Handmade
真心を込めて伝えること

木を扱う仕事は、まだ若い方々には馴染みのないことかもしれません。しかし、私にとって木工は決して遠い世界ではありませんでした。子供の頃、父が趣味で家にあるテーブルや椅子を自分で作っていたからです。その頃から父について工房に通い、木で何かを作ることは自然なことになりました。
そんな中、偶然、軍隊で『ビューティー・インサイド』という映画を観たのですが、主人公の男性がヒロインのために心を込めて椅子を作り、プレゼントしていたんです。 そのシーンがとても印象に残り、軍隊生活の中でお世話になった方々に贈ろうと、休暇の間に工房で小さなウッドスピーカーを作りました。受け取った方々が喜んでくれる姿を見て、手作りの品に自分の気持ちや想いを込められるのだと実感しました。その出来事をきっかけに、木工を職業にしようと決め、「少年と木」というブランドを立ち上げたのです。
#MAKE_自然の中のキャンプテーブル
より自然な休息のために

以前、作業場として使っていた場所が火災で全焼してしまったことがありました。 使っていた機械や木材を含め、空間全体が炭の山と化してしまった大きな出来事でしたが、私たちだけの空間を手に入れてからまだ間もない時期だったんです。本当に途方に暮れましたが、私を信じてついてきてくれた人たちに申し訳ないという気持ちだけでも、ここで諦めるわけにはいきませんでした。そこで、みんなで炭の山と化した建物を片付けながら、さらに一生懸命努力し始めたんです。
幸い、現在は当時の火災で失ったものを100%復旧しましたが、当時の衝撃があまりにも大きく、共にいてくれた人々への申し訳なさ、様々な出来事によるストレスで心の病を患ってしまいました。自分自身を大切にしながら進まなければならなかったのに、休みなく走り続けてしまったんです。それで当時、どこかへ逃げ出したいという思いで海へ行ったのですが、そこでキャンプをしている人たちがいました。その時インスピレーションを受けて、キャンプに必要なテーブルを作り始めたんです。

他の製品とは違って円形のテーブルを作ったのは、私が角張ったものが好きではないという理由もありますが、自然を見ると、そのほとんどが曲線で構成されているじゃないですか。キャンプは自然の中で行う活動ですから、丸みを帯びた曲線の製品の方が自然とよく調和するだろうと考えました。また、誰かと一緒にキャンプに行くなら、中央に焚き火台を置いて、互いに向き合える形が良いだろうと思い、現在のデザインに仕上げました。 多くの方々に気に入っていただき、私たちならではの特色がよく表れていると感じているため、今でも満足している製品です。

ハンドメイドの家具は、サンプルができたら完成したデザイン通りに製作するプロセスなので、他の製品でクラウドファンディングを行った時は大きな困難はありませんでした。しかし、今回のキャンプテーブルの場合は組み立て式家具であるため、1つの製品につき10個以上のパーツを個別に加工しなければならない部分がありました。 ありがたいことに、第1回クラウドファンディングの際、300名以上のサポーターの方にご注文いただきましたが、作業量として計算してみると5,000ピースにもなりました。その時はメンバーたちが本当に苦労してくれたので、とても申し訳なく思いました。組み立て式製品でクラウドファンディングをしようと考えている方は、企画の前にこうした点をよく考慮してスケジュールを立てると良いと思います。
#ENERGY
クラウドファンディングを通じて得た原動力
単にクラウドファンディングの成否を問わず、お客様からいただいたフィードバックが大きな助けになりました。ありがたいことにメイカーとしての満足度は高い方ですが、不満な部分もあるでしょう。そうした点を明確に伝えてくださったんです。 「Aという部分をBに修正すれば、『少年と木』はもっと愛されるブランドになると思います」といった具合です。他のチャネルでは、このようなフィードバックを得ることは難しいと思います。しかし、wadizではブランドの成長に役立つ顧客の反応を見ることができ、それだけでも私にとって大きな助けになりました。勇気づけてくれる言葉を聞いて、大きなエネルギーをもらったこともあります。これこそが、これまでクラウドファンディングを続けてこられた原動力だと思います。
#WHY_wadiz
wadizを選んだ理由

wadizは先行予約を受け付け、注文が入った分だけ生産するシステムですよね。この点が、私のように事業を始めたばかりのメイカーにとって大きなメリットだと思います。多くの場合、事業初期に悩むのは「この製品は顧客に受け入れられるか?」「注文は入るのか?」という点です。確信を持って在庫を作っても、うっかりそれに足を引っ張られることもありますが、wadizでのクラウドファンディングではそのような心配がないのです。
サンプルをしっかりと作り、ストーリーを通じてサポーターの皆さんにアピールすれば、製品の市場性が検証され、その判断に基づいて発注を行うシステムですよね。私のような者にとっては、これ以上ないほど安全なチャネルだと感じました。そして、他のクラウドファンディングでサポーターの皆さんからの積極的なフィードバックを目にしました。そうしたプロセスが、ブランドがさらに成長できるきっかけになると判断し、wadizを選びました。
#TIP_先輩メイカー
wadizクラウドファンディングのヒント!

ハンドメイドで製品を制作される方は、それぞれの強みをよく理解しており、それに対して自信もお持ちだと思います。しかし、最近はこれまで以上に制作という仕事が難しい時期ですよね。コロナ禍で資材価格が急騰することもありますが、大きな資本力があるわけではないのですから。こういう時こそ、最も必要なのは、自分がこの製品やこのブランドを通じて伝えたいメッセージが何なのかを明確に把握することだと思います。良い製品を作り、その価値を人々にどう伝えられるかを考えるのです。周囲の状況に振り回されてコストばかりを気にしてしまうと、かえって失うものが増えてしまうので、人々に伝えたいメッセージを確固たるものにすることが役立つと思います。
#FUTURE
これからも続く「少年と木」のロマン

私がこの仕事を続けられる原動力は、お客様が私たちの価値を認めてくださることもありますが、私と共にブランドの価値を築き上げている同僚たちの存在も大きいです。一緒に働く仲間たちが、私と同じようにこのブランドで夢を叶えていくことこそが、私のもう一つの目標でもあるんです。私たちの仕事は、手作業で製品を作らなければ売上につながらず、メッセージも伝えられないため、体力的にも精神的にもかなり厳しい仕事ですよね。だから、いつも仲間たちに感謝と申し訳ない気持ちを抱いています。この場を借りて、「愛しています」という言葉も伝えたいですね。(笑)

頼もしい仲間たちと共に、「少年と木」はこれからも、誰かにロマンを与える家具ブランドとして成長していく計画を持っています。私たちの家具が単に使い捨てられるのではなく、一人ひとりに安らぎと インスピレーションを与えられるように。
もちろん、クラウドファンディングの計画も持っています。(笑) ここで少しだけお話しすると、観葉植物やペットに関連する商品を、次回のクラウドファンディングで挑戦してみようかと考えています。また、「少年と木」ならではの商品で、wadizで皆様にお会いできることを心から楽しみにしています。
▶ このコンテンツは、wadizのブログで先に紹介されました。ブログにあるもっと多彩なストーリーが気になる方は、こちらをチェックしてください!